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最近、ふとした瞬間に「一人きり」と云う感覚が感情線の上にコーヒーに染み込むシロップみたいにどろりと沸き上がる事が多い。

それは「寂しい」と云うよりか、
「そういえば昔はずっとそうだったよな」と云った達観混じりの郷愁感情に近いみたいだ。

どうして忘れて居たのだろう。

ただ昔と違うのは、
あの頃感じて居たのは「疎外感」で、
今僕の中にぢっと佇んで居るのは「孤立感」に近い感情性らしい。

だからどうしたと居うのだろうか。
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バスの中で隣り合わせたちょっとロリっぽい感じのする可哀らしいお嬢さんの冷たい視線を尻目に『ユビキタス大和』を読む僕の犯罪的な帰路の記録。

往けども往けども半裸の男達が所狭しと蠢き倒す不気味な漫画本を熟読する僕の姿は彼女の視線の先にどう映ったのだろうか。

此って一種のセクハラだよね。
『暗いと不平を云うのなら進んで灯りを点けませう』
だったら僕の為の灯りは奈辺に在るのだろうか?





バラバラに成って仕舞いそうな瞬間に誰かに優しさを分け与える事の出来ない僕は自分自身を救ってあげる事すら到底出来そうにない。

感情的なXYZを誰かに叫ぶ勇気も持って居ない。



誰か僕に自分を肯定出来るだけの根拠を呉れよ。





今はただ無くして仕舞った未来が視えない。



Give me your Charge!
舌打ちのRythemを爪先で数えてばかり。

まぁ、僕も21世紀を生き急ぐ思春期キッドですから。
Hysteric色の絶望に苛まれる事も別段珍しくも何とも無かったり。

現実への逃避としてのモラトリアム延長もどうやら無為だったみたいだし、
その癖焦燥感の野郎は今日も今日とて獰猛にTUBEスクリームし続けて居る。
相反する打算感情の間でふらふら揺れる無力な僕は無責任な願望に押し潰されそうだし迷い込んだ冷たい人間社会軋轢の迷宮は僕を略奪者呼ばわりする上っ面だけのPOPStyleの独壇場だったりするのだ。

そんな僕の一人きりの無表情決戦。


そんなこんなで絶対零度の感情戦争に叩き壊されそうな僕はバイト帰りに背中を丸めて地元のレンタルビデオショップで今話題の『けいおん!』のOP及びEDのシングルとドリーム・シアターのベスト盤片手にたおやかに徘徊していたのです。
そんな感じに在り触れた絶望に浸って居ると、目の前にいた髪を明るく染め上げたやんちゃな感じのお姉さんが不意に僕の目の前で屈み込みました。
どうやら手前を歩いて居た人が落とした鍵か何かを拾ってあげた様です。
意気消沈した僕の眼前で繰り広げられる和やかな人情劇。

その時でした。

僕の腐った目玉に飛び込んで来たのは屈んだ拍子にローライズからはみ出したお姉さんの艶やかなお尻だったのです。

どうも
穿 い て い な い らしく七割くらいこうぺろりと降臨されました。


我々が各々の人生を歩む時、酷い孤独感に我が身を引き裂かれる事も珍しくないだろう。
だけどほんの少し、小首を傾げるくらいでも眼を滑らせれば、
僕の知らない季節が見えるかも知れないし、僕の知らない優しい誰かが僕の裾を穏やかに握って呉れて居るのかも知れない。

彼女が僕に魅せて呉れたあのお尻はそんな優しい人類の集合意識の現れだったのかも知れない。

もう少しだけ、
誰かを信じて異常なPhaseShowを続けてみようかなと、
僕は思ったんだな。
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自己紹介:
永遠の中学二年生。
記憶と妄想往ったり来たり。
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